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2017.06.23

第97回全日本天皇杯サッカー選手権大会3回戦 会場決定を受けて

日頃よりいわきFCにご支援ご声援いただき、誠にありがとうございます。

昨日、天皇杯事務局より、いわきFCが出場する第97回全日本天皇杯サッカー選手権大会3回戦の試合会場が、静岡県のIAIスタジアム日本平と発表されました。

我々としましては、日本サッカー協会が6月19日に発表したニュースリリース「第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦から準々決勝までの試合会場決定方法について」に記載されている、「サッカー普及の観点から、天皇杯の試合を全国各地で開催することが重要と捉え、3回戦から準々決勝までの試合においては、対戦カードの下位カテゴリーチームが所属する都道府県の会場を優先して開催することとする。(一部抜粋)」に則り、いわき市並びに福島県での開催を思い描いていました。
しかし今回、その思いはかないませんでした。理由として、日本サッカー協会が定める「天皇杯全日本サッカー選手権大会運営要綱」に対し、該当するスタジアムがなかったことが挙げられます。

運営要綱の概要は以下となります。

【第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 試合運営要綱(抜粋)】
(1)J1クラブが出場する試合:15,000人以上(原則)収容できること。
(2)ラウンド16以降の会場では、必ず照明装置が設置されていなければならない。
(3)付帯設備スコアボード(3回戦以降は原則として、大型映像装置であること)。
(4)ピッチは天然芝であり、原則として縦長105m、横幅68mであること。

それぞれについての我々の見解は、以下となります。

(1)福島県には、15,000人収容のスタジアムが存在しません。そのため「試合を下位チームのホームで実施する」という普及の観点と、「J1規模の15,000人収容のスタジアムが必要」という要件の整合性がありません。平日のナイターゲームであることを考えても、「15,000人以上収容のスタジアムでの開催」を条件とすべきではないように思えます。

(2)福島県には現在、ナイター設備を持つスタジアムがありません。今回の清水エスパルス戦はラウンド32のためナイター設備は絶対条件ではありませんが、可動式のナイター設備を使用するなど、検討の余地はあったことが悔やまれます。

(3)スコアボードについては、試合運営や演出という観点では、スタジアムに付帯されている方がいいでしょう。しかし、試合を行う上で「絶対にスコアボードがなくてはいけない」とはまでは思いません。

(4)天然芝のグラウンドでの試合開催は、果たして「絶対条件」にふさわしいでしょうか。昨今の人工芝は改良が重ねられ、プレー感覚は天然芝と変わりがなく、雨の多い日本では高い利便性を発揮します。また女子W杯カナダ大会を始め、海外での使用実績も多くあり、世界では人工芝のスタジアムが急速に増えている現状もあります。

上記の通り、現行の運営要綱は残念ながら、天皇杯が定める「サッカー普及」という大義と矛盾する部分があるように思えます。

いわきFCが作られた目的。それは「スポーツ(サッカー)を通じて、いわき市を東北一の都市にすること」です。スポーツは人々に勇気を与え、さらには人を育てる力を持っています。若い選手や子どもたちが頑張る姿に人は感動し、共感し、それを明日への活力へと変えていきます。これこそがまさしく、スポーツの本質です。だからこそ、いわきFCの選手たちが清水エスパルスという強敵に勇敢に立ち向かう姿を、いわき市、福島県そして東北地方の子どもたちに観てほしい。私たちにはそんな想いがありました。

スポーツの持つ力を最大限発揮し、地域を元気にすること。選手たちが躍動し、外連味のないプレーを披露すること。そして未来ある子どもたちの希望になること。これらを常に想い、「サッカー普及」という大義を忘れずに活動せねばなりません。

本件について、皆さんはどうお考えでしょうか?

私たちは今回の試合会場に関し、異議を申し立てるつもりはありません。日本のスポーツ界、サッカー界の発展のために必要なことは何かを考え、議論する一つのきっかけにしていただきたいと思い、書かせていただきました。そしてこれを機に、日本サッカー界の発展のため、福島県サッカー協会とともに、さまざまな提言を行ってまいりたいと思います。

引き続き、いわきFCへの温かいご声援をよろしくお願い申し上げます。

株式会社いわきスポーツクラブ
代表取締役 大倉智

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