MESSAGE │ ROOM-社長の論説-

2020.03.11

ROOM -社長の論説-
3月11日を迎えて

 

被災地に横たわる現実。

 

 東日本大震災からの発生から9年が経った。震災でお亡くなりになられた方、そしてご遺族の皆様方に、心から哀悼の意を表したいと思います。

 

 自己を責める気持ち、後悔、無念、そして前向きな気持ちと希望。9年の月日が経っても、被災者の方々のお気持ちはそれぞれで複雑だ。役場は立派に復旧するも、町並みは震災当時のまま。そんな場所も少なくない。例えば双葉郡の帰還率はいまだ30%未満である。現実を見てほしい。「復興五輪」とは何なのか。「復興のための五輪」なのか、それとも「五輪のための復興」なのか。疑問を感じてしまう。

 

 私たちいわきスポーツクラブは、いわき市、そして新たにホームタウンとなった双葉郡で活動する一企業として、真実を見て、人を感じ、スポーツでまちづくり、人づくりをぶれずに遂行していきたい。毎年この日が来るたびに、そんな決意を新たにする。

    

誰のために、何を目指して戦うのか。

 

 いわきFCはご存じの通り、いわき市の東日本大震災からの復興の一助となるべく誕生したチームだ。2016年、福島県社会人2部リーグから新たにスタートし、今年はJFL(日本フットボールリーグ)へとステップアップした。

 

 ただし、どのカテゴリーに属していようと、いわきFCが生まれる原点となった思いを忘れることは決してない。

 

 選手は毎年入れ替わり、今年は新たに9人の選手を迎えた。24人の選手たちには必ず、チームが生まれた背景を理解してもらうように努めている。今年は2月12日に選手・スタッフ全員で東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、震災当時の状況から現在の復旧状況まで丁寧にご説明いただいた。

 

 自分たちは誰のために、何を目指して戦うのか。その答えを選手たちは各々、心に刻み込んでくれたことだろう。

 

 いわきFCが目指すのは「魂の息吹くフットボール」でいわき市、そして双葉郡の方々に喜んでいただくこと。これからも復興の一助となるべく、皆様と手を取り合い、努力を重ねていきたいと思う。

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