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【レポート】いわきスポーツアスレチックアカデミー(ISAA)「自分たちの居場所」学童企画を実施

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【レポート】いわきスポーツアスレチックアカデミー(ISAA)「自分たちの居場所」学童企画を実施

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2025年4月4日(金)に、いわきスポーツアスレチックアカデミー(ISAA)の「自分たちの居場所」学童企画を実施いたしました​。

「自分たちの居場所」学童企画とは

福島県では、共働きやひとり親家庭の子どもを預かる放課後児童クラブ(学童保育)の「待機児童」が529人に上り、過去2番目に高い水準となったことが、こども家庭庁の調査でわかりました。長期休暇では子どもたちが家に居る時間が長い反面、両親が共働きのために1人で過ごす時間も少なくなく、子ども自身が安心して過ごせる居場所づくりが求められています。​

いわきFCパーク施設の利活用の目的も含め,今回はいわきスポーツアスレチックアカデミー初の取り組みとして、本活動を実験的に実施しました。

実施場所

いわきFCステーション、いわきFCフィールド、自転車文化発信・交流拠点ノレル?

実施スケジュール

アクティビティ① 自分たちでルールを決めよう(9:00〜10:00)

いわきFCパークで1日過ごすために、自分たちでルール(やってはいけないこと・やりたいこと)を決めました。普段の日常で良しとされていること、ダメと言われていることの縛りははずして、「いわきFCパークにいるからこそできる」視点で子どもたち自らの意見を出し合いました。​

グループでまとめたことを発表しました。 「いわきFCパークにいるからこそできる」ことと言えば、思う存分遊べること。普段のISAAで遊んでいることをやりたい、本を読んだりお絵描きをしたいなどの声がありました。​
やってはいけないこととして、物を壊したり、ケンカをしたりすること。他の人の迷惑になることだけはないように、とみんなで話しあいました。​

アクティビティ② ノレル?での自由時間(10:00〜11:30)

ノレル?をお借りして過ごしました。毎週木曜日はISAAの子どもたちがこの場所に立ち寄ることが多く、とても馴染み深い居場所です。木の部屋や椅子・緑の芝生や様々な形は子どもたちの好奇心をくすぐる仕掛けであり、様々な遊びに夢中になりました。​

アクティビティ③ いわきFCフィールドでの遊び時間(11:30〜12:00)

いよいよ、いわきFCフィールドでの遊びの時間。ボールを蹴ったり投げたり、走ったり、思う存分身体を動かしました。

昼食・自由時間(12:00〜12:30)

持参したお弁当をみんなで食べました。ちょうど、いわきFCユースの選手たちがリーグ戦に向けて練習していました。練習を見ながらひなたぼっこをしてお昼ご飯を食べました。

自由時間では、いわきFCフィールドでの遊びだけではなく、宿題をやったり本読んだりなど、やりたいように過ごしていました。

アクティビティ④ いわきFCフィールドのお掃除(13:15〜13:45)

いわきFCフィールドのお掃除をしました。普段中々目の届きにくいところまでチェックして、協力しながらゴミを集めました。

アクティビティ⑤ いわきFCフィールドでの遊び時間(13:45〜15:00)

​いわきFCフィールドが全面空きました!なかなか使えないものや場所で遊ぶことができました。

活動の振り返り(15:00〜15:30)

活動の振り返りをしました。いつもはできないけど、いわきFCパークにきたからできたことを言葉にしてみました。​それぞれ色々なことにチャレンジできたようでした。​

①今日の活動で印象に残っていることはなんですか?​
②家ではできなかったけど、ここでできたことはなんですか?​
③今日の感想

参加した保護者の声

子どもが家に1人で居るため、子どもを見ていただき安心でした。長期休みは家に居る時間が長く運動不足な一面もあると思うので,このような環境がとても良かったです。​
姉がこの活動に参加したことで、兄弟(弟)との時間を作れました。近所で遊べるお友達がいなく、家の中で過ごすことが多いので、お友達と楽しく遊べる機会をつくってくれて有り難かったです。​
習い事のない日はスマホやパソコンの時間が長くなってしまうので、友達学んだり運動をする機会があるのはありがたいです。

総括

アカデミーアドバイザー 小俣より

少子化の社会的影響は、さまざま言われています。成長率や生産年齢人口の減少、それに伴う社会保障費の負担増加や税収などの歳入減少など多岐にわたります。これらの現象は政治経済などのマクロ社会問題で国の将来を大きく左右するものです。
しかし、最もその影響を受けるのは子どもではないでしょうか?少子化によって子どものコミュニティが失われています。
子どもは家族、遊び仲間、学校、運動スポーツや文化活動などのコミュニティの中で育っていきます。
少子化問題への取り組みは、例えば、育児手当や教育費の無償化などの経済的支援、働き方改革や育児支援策などの子育て支援策などがあります。しかし残念ながら子どもへの直接的な支援策が充分に整っていません。
本プログラムはこのような現状も踏まえ、子どもを主体とした直接的支援を目的にしています。​
今回は試験的試みではありましたが、これをきっかけにして子どもの成長を支える支援の輪が広がることを願い、我々いわきSCもその一翼を担えるよう活動を続けていきたいと思っております。

いわきスポーツアスレチックアカデミーリーダー 阿部より

​子どもの成長には「3つの間」(時間・空間・仲間)が欠かせないことが言われていますが、今回はこの必要性をさらに目の当たりにしました.「公園に行っても一緒に遊べる友達がいないからつまらない。だから家にいることがおおいです」これはこの活動に参加した子どもの言葉です.また活動に参加した理由としては、「他の学校の友達と会えるし、一緒にたくさん遊べる」から。遊べる場所が減っていることが社会問題として取り上げられることをよく拝見しますが、遊べる場所があっても友達がいなく、遊びたいように遊べない現状もあります。これは少子化も影響していると思いますが、子どもが「人と人の関わり」から学んだり、楽しむことを求めていると再確認しました。​
今回は実験的に実施してみましたが、今後もこのような場づくりのために継続していきたいと思っております。