【マッチデープログラム】10月23日(日)明治安田生命J3リーグ 第30節 愛媛FC戦
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2022明治安田生命J3リーグ第30節。いわきFCは10月23日(日)、Jヴィレッジスタジアムに愛媛FCを迎える。
愛媛FCは、松山市を中心とした愛媛県全県をホームタウンとするプロサッカークラブ。オリジンは、愛媛県立松山東高OBにより1970年に創設された「松山サッカークラブ」。1987年に四国サッカーリーグに昇格し、1996年に愛媛フットボールクラブ(愛媛FC)に名称を変更。本格的な強化を開始する。
1998年に四国リーグ初優勝。全国地域サッカーリーグ決勝大会に初出場して3位に入った。2000年に四国リーグ3連覇を果たすも、地域決勝は予選リーグで敗退。しかし、全国社会人サッカー連盟の推薦によってJFL昇格を果たす。
2003年に運営法人・株式会社愛媛FCが設立。2005年にJFLを制し、J2加盟が承認。徳島ヴォルティスに次ぐ四国で2番目のJリーグクラブとなった。
しかし、2006年からのJ2では苦戦が続く。2006年に9位、2015年に5位に入った以外は下位に低迷しながらも、粘り強く生き残った。だがリーグのレベルアップ、JFLやJ3からの昇格組の台頭などで、チームは次第に降格圏をさまよい始める。
2020年は21位に終わるも、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって降格は免れた。しかし2021年、ついにその時がやってくる。チームは開幕から6戦未勝利と苦しみ、和泉茂徳監督が辞任。コーチだった實好礼忠氏が監督に就任し、一時は16位まで浮上するも終盤に失速。J2から4チームが降格というレギュレーションに加え、ホームゲームで1勝しか挙げられなかったことなどが影響し、20位でJ3降格となった。
2022年は、2013~14年に監督を務めた石丸清隆氏が8シーズンぶりに復帰。しかし開幕戦でカターレ富山に逆転負けを喫し、第2節はFC岐阜にアウェーで0対3の完敗。初のJ3リーグは苦しいスタートとなる。
いわきFCとは第3節で初対戦。試合は前半から、いわきが圧倒する展開となった。29分にSB嵯峨理久のクロスをFW有馬幸太郎が頭で合わせ、いわきがリードを奪う。
いわきはその後も攻撃の手を緩めず、MF岩渕弘人、宮本英治、そして交代出場の伊藤稜馬らが立て続けにゴールに迫る。
いわき優勢の中、試合はアディショナルタイムに突入。ここでゲームが動いた。いわき守備陣のクリアボールを愛媛DF高木利弥が頭で落とすと、そこに走り込んだ愛媛MF行友翔哉が左足を振り抜き同点。試合を通じてシュート17本を放ったいわきに対し、愛媛のシュートはたった2本。それでも、愛媛が土壇場で同点に追いついた。
まさかの引き分けか。そう思われたアディショナルタイム5分、交代でプロ初出場を果たしたFW有田稜が流れを引き戻す。MF伊藤のFKを頭で合わせ、ファーストタッチで殊勲の決勝ゴール。有田の活躍によって、いわきが2対1で劇的な勝利を挙げた。
愛媛はその後、復調。6月25日の第14節で鹿児島ユナイテッドFCに競り勝ち、夏場に5連勝。9月10日の第24節では、FC今治とのダービーにも勝利。その後は藤枝MYFC、ヴァンラーレ八戸に連敗するも至近の2試合でAC長野パルセイロ、ギラヴァンツ北九州と引き分け。第29節終了現在、12勝7分け9敗の勝ち点43で8位に入っている。
■FW有田稜が計14ゴールでJ3得点ランキング1位タイに。
10月に入り、いわきFCは第27節でカマタマーレ讃岐に4対1で勝利した後、ガイナーレ鳥取、アスルクラロ沼津とのアウェー2連戦を迎えた。
10月9日の第28節・ガイナーレ鳥取戦では、有田稜と杉山伶央が2トップで先発。いわきは前半から主導権を握ったが決定機を何度も逃し、鳥取のサイド攻撃に苦しめられてスコアレスで折り返す。しかし後半2分、FW有田がゴール前のこぼれ球を決めて待望の先制点をゲット。そしてすぐさまFW谷村海那が追加点を奪う。その後、鳥取にセットプレーから1点を返されるが、有田が82分にダメ押しの3点目を決め、いわきが勝利。
そして10月16日の第29節・アスルクラロ沼津戦。有田のパートナーは、2試合ぶりに古川大悟。試合は18分、FW有田がシュートのこぼれ球を押し込んで先制。そして2点目を挙げたのはFW古川大悟。50分にMF宮本英治からのクロスをヘッドで押し込み、昨年のチーム得点王が気を吐いた。そして58分にはFW有田が2ゴール目を挙げると、63分にはDF遠藤凌がCKを頭で合わせて4点目。いわきが4対0で圧勝した。
このアウェー2連戦で4ゴールを挙げたFW有田稜は3試合連続で2ゴールを挙げ、4戦試合連続ゴール中。計14ゴールでJ3得点ランキング1位タイに食い込んでいる。
FC今治戦で敗れてから4連勝。20勝6分け3敗の勝ち点66で首位に立ついわきFCは今節、愛媛FCといかに戦うのか。村主博正監督のコメントを紹介しよう。
■「自分達はまだ、何も勝ち取っていない」村主博正監督
「アウェー2連戦では、先発で出た選手達はしっかりやってくれたと思います。FW有田がガイナーレ鳥取戦とアスルクラロ沼津戦で2得点ずつ決めてくれましたが、いわきFCのFWはただ点をとればいい、というわけではない。守備もしっかりやらなくてはいけませんし、タスクは多い。得点はあくまで副産物です。
ただし、有田はシーズンを通して自らの課題を見つめ、努力を続けてきました。得点を狙う以外のタスクも決してサボらず、チームのため献身的に戦っている。その結果、ゴールが取れていることは評価に値します。
愛媛FCさんはボールを大事にするチームで、能力が高い選手がたくさんいる。89分押されていても、たった1プレーでひっくり返す。そんなチームなので、決して気を抜けません。実際、今年の第3節での戦いはそのような試合展開でした。だからこそ、90分を通して組織としてしっかり戦うための準備を抜かりなく行う必要があります。
特に警戒している選手はFW松田力選手。非常にいい動き出しをするチームのトップスコアラーです。そして途中出場する吉田眞紀人選手は2試合連続で同点ゴールを挙げており、攻撃はこの二人がキーになるでしょう。またGK徳重健太選手は安定感が高く、そう簡単には崩せない印象があります。
いよいよシーズンも大詰め。一つの勝ち負けでいろいろなことが大きく変わってきますが、大事なのは常に目の前の試合。自分達が力をつけて勝つことだけに目を向けないと、どこかでやられてしまう。実際、浮き足立って足元をすくわれるチームを今までたくさん見てきました。ですから首位にいても、余裕などありません。自分達はまだ、何も勝ち取っていない。結果をつかみ取るまで、ひたすら目の前の1戦に集中します」
■順位に変動。2位に入ったのは藤枝MYFC。
今年の明治安田生命J3リーグはいよいよ終盤に差しかかり、上位陣の順位に変動が出た。
いわきFCが20勝6分け3敗の勝ち点66で首位をキープする一方、前々節終了時点で2位につけていた鹿児島ユナイテッドFCが10月16日の第29節でテゲバジャーロ宮崎に1対2で競り負け、勝ち点59で3位に転落。
2位に入ったのは藤枝MYFC。8月のいわき戦で敗れた後、見事にチームを立て直した。ヴァンラーレ八戸、FC岐阜、SC相模原に3連勝。アスルクラロ沼津戦の引き分けを挟み愛媛FC、Y.S.C.C横浜、松本山雅FC、カターレ富山に4連勝。驚異的なペースで勝ち点を積み重ね、ついに勝ち点61で鹿児島を上回った。
そして4位は17勝6分け6敗の勝ち点57で松本山雅FC。5位は17勝3分け9敗の勝ち点54でカターレ富山、6位は16勝5分け8敗の勝ち点53でFC今治。
J3王座そしてJ2昇格枠2を手にするのは、いったいどのチームか。
いわきは愛媛戦の後、2020年にJ3昇格を阻んだ因縁の相手・テゲバジャーロ宮崎とのアウェーマッチを戦う。その後はホームで3位・鹿児島ユナイテッドFCと運命の大一番。このあたりで優勝・昇格争いに何らかの結論が出る可能性もあり、決して見逃してはならない。
激闘続く今年のJ3。いわきFCのホームゲームは今節の愛媛FC戦を含めて、残り3試合となった。熱き戦いを観戦できるのもあと約ひと月。日曜はぜひ、スタジアムへ。
いわきFCの最新情報は現在、”魂の息吹く”noteにて配信中。本マッチプレビューについても厚みを増した形で記載しているので、ぜひチェックしてほしい。
【前節のハイライト】
なお、今節は「ANAプレゼンツマッチ・DREAM KIDS STADIUM」として開催いたします。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に行い、安心安全の運営を徹底してまいります。
皆さまのご協力のほどよろしくお願いいたします。
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