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【マッチデープログラム】5月26日(日)2024明治安田J2リーグ 第17節 vs 徳島ヴォルティス

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【マッチデープログラム】5月26日(日)2024明治安田J2リーグ 第17節 vs 徳島ヴォルティス

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いわきFCホームゲームでは、今シーズンも試合ごとに選手へのサポートを募集するシステム「プレサポ」を実施!
サポート金額は、選手本人とチーム強化費に充てられます。今節もたくさんのサポートありがとうございました!

MATCH PREVIEW

2024明治安田J2リーグ第17節。いわきFCは5月26日(日)、ハワイアンズスタジアムいわきに徳島ヴォルティスを迎える。この試合の見どころについて解説していこう。

ポイント&レビュー

今節の対戦相手は徳島ヴォルティス。チーム名の「ヴォルティス」(Vortis)とは、イタリア語で渦を意味する「Vortice」(ヴォルティーチェ)をもとにした造語である。
前身は1955年創設の大塚製薬サッカー部。90年から日本サッカーリーグ2部で戦っていたが、Jリーグ創設によるプロ化の流れにコミットせず旧JFLに参戦。1998年のJ2創設時もプロ化はせず、1999年から日本フットボールリーグ(現在のJFL)に参戦。2003~2004年にリーグ2連覇を果たしている。機運が変わったのは2003年。Jクラブ創設を掲げて徳島県知事に就任した飯泉嘉門氏による働きかけで、大塚製薬はサッカー部を新会社に譲渡。こうして徳島ヴォルティスが誕生し、2004年にJFL連覇。J2参入を決め、四国初のJクラブとなった。
2005年から2013年まではJ2。2013年にリーグ4位に入ってプレーオフを勝ち抜きJ1昇格を果たすも、2014年はシーズン全節最下位、ホーム未勝利でJ2降格。2020年にJ2を制し、7シーズンぶりのJ1昇格を果たす。しかし二度目のJ1での戦いとなった2021年は17位で再びJ2降格。2022年はJ1参入プレーオフ圏まであと一歩と迫るも届かず、8位に終わっている。
2017年から続いたトレンドがスペイン人監督路線。2023年はレアル・ソシエダで分析チーム責任者ベニャート・ラバイン氏を招聘。スペインサッカーをベンチマークとし、後方からしっかりとつなぐスペイン型攻撃スタイルを踏襲した。だが開幕から勝利に恵まれず、第31節終了時点で19位と低迷。クラブは前年にヴァンフォーレ甲府を初のACL出場に導いた吉田達磨氏を監督に招聘し、7年近く続いたスペイン路線を打ち切った。この判断によってチームは降格圏を脱し、10勝19分13敗の15位でシーズンを終えている。
徳島は昨年いわきFCと3度対戦し、成績は徳島の2勝1敗。3月の初対決ではいわきが1対0で勝ち、記念すべきJ2初勝利。しかし6月の天皇杯2回戦では徳島が延長後半10分のゴールで2対1で勝利。そして9月に行われた3度目の対戦では、徳島が2対0で勝利を挙げている。

注意すべきは前線のアタッカー。ワントップは元日本代表FW8柿谷曜一朗の他にも、今季5得点を挙げているFW渡大生、189㎝と長身のブラウン・ノア賢信など人材豊富。そして、右シャドーに入るのがチアゴ・アウベス。昨年ファジアーノ岡山に在籍し、いわきFCとのゲームではハワスタでゴールを決めているアウベスは、鋭いカウンターからワンチャンスを決めにくるストライカー。リスク管理が重要となる。
徳島は、いわきが前線から激しくプレスをかけることは百も承知だろう。それでもスタイルを放棄せず、後方からボールをつないでくるはず。前線のアタッカーにポテンシャルを発揮させないためにも、3バックからボールを預かるボランチ・20児玉駿斗を封じ込むこと。チームの心臓であり前線へのボール供給元でもある20児玉を自由にさせず、高い位置でボールを奪って攻撃につなげたい。
徳島はモンテディオ山形戦やロアッソ熊本戦で、3バックの脇のスペースを突かれて失点している。いわきは強固な守備ブロックに対して縦パスでつなぐばかりでなく、ロングボールやアーリークロスを駆使して裏を取ること。そして徳島守備を押し下げ、いい形でゴールを奪いたい。前節は右サイドからMF西川潤のクロス→MF山口大輝のヘディングでザスパ群馬から決勝点を挙げたが、今節は新たな形の崩しに期待したい。

好調の大きな要因は守備の安定

群馬戦に向け、山口戦の失点要因となったクロス対応を徹底的にトレーニングしてきたいわき。開始からセカンドボールを確実に拾って攻勢をかける。引き気味に構える群馬に対しFW有馬幸太郎、MF山口大輝、DF石田侑資らがゴール前に侵入するも得点ならず。その後は群馬も盛り返し、中盤の激しい攻防が続く。
いわきは後半からMF下田栄祐に代えてMF西川潤を投入。サイドアタックをきっかけに徐々にいい形を作っていく。61分に西川が右サイドから上げたクロスをMF山口がヘッドで決めて先制。これが決勝点となり、1対0で勝利。いわきは前節の悔しい敗戦からしっかりと立ち直り、見事に勝ち点3を奪ってみせた。

ここまで16試合を消化し、7勝5分け4敗の勝ち点26で現在7位。プレーオフ圏内入りを見すえる好位置につける。
まだまだ先は見えないが、現状で好順位をキープできている最も大きな要因が守備の安定だろう。
多くの新加入選手を迎えた今シーズン。その中でもチームが掲げる「魂の息吹くフットボール」というスローガンに基づく高強度のプレースタイルを貫き、相手攻撃を抑えてきた。16試合を終え24得点12失点。1試合平均失点0.75はある意味「うれしい誤算」。失点の少なさは、決して引くことなくアグレッシブな守備ができているからこそだろう。DFリーダーの照山颯人や好守の核・山口大輝のリーダーシップ、第2節からゴールマウスに君臨するGK立川小太郎の存在感がチームに落ち着きを与え、全員がボールの奪いどころを共有しながらゲームをコントロールできている。
夏を前に、この先も今の好調を維持できるか。相手チームの対策が進む中、楽な戦い方に逃げず「魂の息吹くフットボール」を貫けるか。それもまた、この先の大きなポイントとなるに違いない。

「引いた相手をこじ開けられたことは大きな収穫」田村雄三監督

前節のザスパ群馬戦は、引いてくる相手を辛抱強く戦えたゲームでした。前半はがっちりを構える相手をなかなか崩せませんでしたが、後半のように外回しで相手を広げ、広がってきたら中を使うという判断を、自分達でもっと早くできればなおよかったと思います。とはいえ連敗せずに勝ち点3を取れましたし、暑い中でも足を止めずに最後まで戦えた。そして、もともと苦手にしていた引いてくる相手に対し、しっかりとこじ開けられたことは、非常に大きな収穫だと考えています。

群馬戦までの1週間では、山口戦の課題となったクロス対応を含めて、ここまでずっと大切にしてきたベースの部分をしっかりとトレーニングしてきました。選手達は今週もきついメニューをこなしてくれています。夏を乗り切るためにいい準備をすることで、秋~冬のコンディションも変わってくる。選手達を成長させるためにも、今後もしっかりと鍛えていきます。
徳島ヴォルティスさんはもともと個の質が高いチーム。しっかりと守りつつ、前にはカウンターを打てる選手がいます。前節の群馬さんと多少似たところがあるので、群馬戦で出た課題をしっかり克服して試合に臨みます。

2024明治安田J2リーグ第17節 徳島ヴォルティス戦は5月26日(日)14時より、ハワイアンズスタジアムいわきにてキックオフ。試合の模様はDAZNでライブ配信される。

いわきFCの最新情報は現在、”魂の息吹く”noteにて配信中。本マッチプレビューについても厚みを増した形で記載しているので、ぜひチェックしてほしい。

MATCH DATE

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