選手と一緒に学ぼう!「認知症サポーター養成講座」 を実施
開催の背景
いわきFCでは、認知症に対する社会的な誤解や偏見により、患者本人、そしてその家族が深刻な差別や孤立状態に直面する可能性を危惧し、2023年より選手やクラブスタッフが「認知症サポーター」になる活動に取り組んでいます。
また、自らが認知症を正しく理解し「認知症になっても、できる限り住み慣れた場所で、安心して、自分らしく暮らせるまちづくり」の実現を目指し、様々な活動に取り組んでいます。
今回は、いわきFCのファン・サポーターの方々にも学びの場を提供し、スタジアムに訪れるすべての人で「安心・安全なスタジアム」を創ることを目指し、今回の講座を開催しました。
当日の様子
今回の講座は、平日昼開催にもかかわらず定員を大幅に上回る申し込みがあり、当日は抽選で当選した120名に加えて、選手5名が受講しました。
講師を務めていただいた「社会福祉法人ハートフルなこそグループホームわいの家」の山際ホーム長から、認知症の正しい知識、認知症患者の普段の生活などを学び、受講された方々は、自身や身内に起こりうることとして、真剣に受講しておりました。
受講した選手からも「認知症サポーターになったことをきっかけに、サッカー選手としてだけではなく、社会の一員としてできることをしたい」、「自分の家族が認知症になっても自分が助けてあげられるようになりたい」と言葉があり、山際ホーム長から「ここにいるみなさんが認知症サポーターになったことで、認知症になってもみなさんで助け合っていわきFCの試合を観戦できる」との言葉には大きな拍手が起きていました。
最後に、講座を受講した方々には、「いわきFC認知症サポーターバッチ」と「認知症サポーターの認定カード」が渡されました。
活動参加者
加藤悠馬 選手、白輪地敬大 選手、近藤慶一 選手、大西悠介 選手、坂岸寛大 選手、フロントスタッフ、いわきFCサポーター120名
協働団体・企業
・いわき市保健福祉部健康づくり推進課
・社会福祉法人ハートフルなこそグループホームわいの家
シャレン!(社会連携活動)とは
社会課題や共通のテーマ ( 教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など ) に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動です。3者以上の協働者と、共通価値を創る活動を想定しており、これらの社会貢献活動等を通じて、地域社会の持続可能性の確保、関係性の構築と学びの獲得、それぞれのステークホルダーの価値の再発見に繋がるものと考えています。